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これは、劇団ING進行形の怒涛の稽古記録である。
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中山。近原。遠藤。吉田。

今日は四人……不思議メンツですか?
いや、そうでもないでしょう。黙々と作業をしそうな感じですが、話してみると案外野心は強い。

しかし、今回のアクの強い作品にはそれくらいのパワーは必要だ。
短い期間であっても、しっかり目標なり、目的なり持っていれば伸び方が違うからね。

互いの稽古方法や、 情報は上手く取り入れてかないとね。
かなり参考になったんじゃないかな? “山崎努作戦”とか。 冨士丸梶原

まとまったインパクトのある作品になるよう、今回も気合入れていきたいです。

【追伸】
しかし、前回のかもめを切り替えるためにも僕は近さんとあるラーメン屋へ。
やっぱり衝撃的過ぎて完全に振り切られました。
ある意味よかった(^◇^)

by ともはる


一方……この日の近原談……


床屋さん夏だからって……冷シャンプー始めました、らしいです(>_<)
中華以外は中々見ることない扱い方なのでつい写メりました!

最近はジメジメと湿気も高く外に出るのが億劫な気分になる今日この頃。

稽古場では……
今日は今回の個人の目標について話し合ったのが印象的でした。
ただでさえインパクトある作品に仕上がりそうなので役をきっちり固めて挑んで行きたいと思います。

by ちかさん
 

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中山 稽古稽古場で、自宅で読むことで、台本をいじくり倒す。
最初の感想って結構大事な気がするので、取り留めなく書き上げます。

新しい台本を貰った、最初の稽古。
初見、そして初読み合せ。
役を割り振り、通して読む。最初から感情をのせる。

――読後の感想

原典の台詞とは全く違わず、けれどラディー節満載。とってもINGらしい、不思議な手触りがする本。
原典がスターバックスラテなら、ING版は……
エスプレッソショット+ホイップ+モカジャバチッブ+バニラシロップを追加でナツメグ振り掛け。
うん、カスタマイズしまくった感じ。でもベースは同じスターバックスラテだということを忘れないように。
私自身の読みは少し×。感情把握が無く、胡散臭くなってしまった。

――――稽古後、自宅にて

録音機に台本を吹き入れる。自分の役もそれ以外も通して読む。
山崎努の著書「俳優のノート」に書いてあった、台詞覚えのやり方。前回から取り入れてます。
目だけじゃなく、耳からも入れると台詞覚えがちょっぴり早くなる。
彼は一気に入れてたけれど、私は1.5~2枚で切って読みます。その方が聞き直すのに都合が良いので。

――――――読んで発見したこと

「かもめ」の時はほとんど一発録りだったので、今回は噛んだり言い淀んだりで平均3回リテイクしてた。

前回と比べると……
〇どちらの役も終始敬語で会話している
〇私の役の台詞の一部がING版ではコロスに振られている

この二つが読みにくかった要因。

――――――――入浴中にて

録音ボイスを聞きながら台本を読む。繰り返し読み口ずさむ内に気になることが出来たので試してみる。
コロスだけを単独で読んでみる…………婦人だけを読んでみる……………………おお、発見!

――――――――――気付いたこと

コロスだけの台詞でも成立すること。同じく婦人だけの台詞でも成立すること。
ただ、伝える意味が同じでもニュアンスが大分異なる様子。

――――――――――――入浴後

疑問をぶつけるべく演出に電話。「婦人とコロスの台詞はどんな意図で分けてあるの?」

もらった解答。
〇軍隊調に読める箇所をコロスに割り振り
〇婦人がより憐れっぽく不憫そうに見えることを際立たせるため

もらったアドヴァイス。
〇婦人の台詞のみでも成立するよう、感情・演技構築すること

サー・イェッサー。ありがとうございます。

――――――――――――――今後すること

感情把握。喜怒哀楽よりももう少しバリエーションを増やした漢字一文字で分類。

……うん、こんなとこ。


by 中山
 

今日の戦場畏れ多いイベント。由緒正しきイベント。利賀演劇人コンクール。
我々は昔から参加したくて仕方ありませんでした。
それはある意味、目標というより野望に近かったと思います。

この度、一次審査を受けたのも、
勇気も、実力(自信)も、実績もそれなりに出てきたからこそ。

シアターΧ国際舞台芸術祭での公演を先週の木曜に終え、三日間の休息。(私は執筆がありましたが)
そして本日、新たな戦場に、死線を越えた仲間が再び集いました。

少し前に私は口頭で、演出構想を語っていました。
しかしその偏見や先入観を排除するため、説明せず、いきなり原作の本読みを開始しました。

原作、というと語弊があるかもしれないので一応……

アントン・チェーホフが1886年に執筆した掌編小説。それを米川正夫さんが訳し、ヴォードビル化。
以前、トモハル氏が図書館から借りてきた小説を読んでいたので、舞台芸術財団演劇人会議から取り寄せた戯曲を読んだときは驚きました。ある意味、小説よりも想像できたからです。
ああ、なんという演劇の自由さ! 好き勝手解釈できる歓び。誇大妄想万歳!

本読みは、少し前の訳(なんせ収録本絶版)なので、少々言い馴れない言葉もちらほら。
images_toga_2010男1・女2の三人芝居。コロスの二人には聞いていてもらいました。

約11分でした。やはり短い^^;
初見読みで、いきなり感情のようなものをベースに抑揚をつけて読んでもらったため、ただただ胡散臭かった部分が見受けられました。これまで蓄積されてきた我々独自の表現技術を制御しきれてない感じ。

次はそのまま間髪入れず、私が執筆した台本。もはやト書きがやたら増え、まんま演出台本であります。

配役は先ほどのまま。しかし今度はコロスの出番もあります。また、私はト書きを読む係。

約16分。五分増えてる……。
しかしこれは、序盤に少々の間延びがあったことと、ト書きを読んだことによるものでしょう。

原作を読んだときには起きなかった笑いが、読んでる最中、ところどころで起きてました。
きっとシュールな感じがあったのでしょう。
笑いを狙わなくてもその作品の面白みが、チェーホフならではの可笑しさが出ていたんだと思います。

一通り読みを終えたところで、意見を聞きました。

少々技術的な感想から、漠然とした下記のような感想までありました。
チェーホフであってチェーホフでない。チェーホフが驚く。etc

むしろ驚くというより怒るかも?(笑 まあ、とにかく期待値の高い作品ではあるようで何より!
私が指名し促さないと意見が述べられないのは相変わらずで残念ではありますが、それでも皆一様に上演台本に手応えを感じてるようでした。

今度は趣向を変え、演出である私、ラディーによる本読みを開催。
上演台本を一人で、全ての役を情感豊かに読みました。約12分でした。
読み終わった頃には汗だく。いやはや死にそうになりましたね。肺などの臓器も(苦笑

私が必死で読んでる間、皆には原作のほうの戯曲を目で追っていてもらいました。
これが重要だったのです。今回やった初の試みを体感するために。

実は、上演台本と、改変前の戯曲を比べると、一言一句変化がないのです。

それは、改変の際に自らルールを課したからです。

句読点の位置や、台詞のニュアンスは改変を許す。
また、台詞をコロスの役割をするものに割り振り可能。
しかし、倒置法や七五調といった文体の改変は禁止。
言葉を現在風に置き換えることも禁止。

それでいて、どこまでこの作品を自分の解釈・想像した世界として再構築・創造できるか。

結果は先ほど記した通り、成功したと言えるでしょう。

まあ、そもそもなぜ、こんなルールを課したのかと申しますと、台詞の改変によりコンクールで失格になる可能性が出ることを回避したかったからです。
もし逆に、改変せずにして、当初改変して表現しようとしたことを表現できるなら、と考えたのです。

演劇とは、制約がある芸術です。
しかしその制約があるからこそ、面白みがあるのだと私は思います。

役者もスタッフも同じです。
制約がある中で、足掻き、自分なりにその中である種の自由を手に入れてこそ、だと思います。

rady.jpg「井の中の蛙大海を知らず」

その後に続く、日本人が勝手に作った言葉の中で有名なのは、
「されど空の高さを知る」でしょうか。
どうやら「されど井戸の深さを知る」というのもあるようです。

私としては、後者を推奨します。
蛙は空でなく、まず井戸を知るべきです。
by 演劇死神


以下、この日のレスポンス……
★うーん
NAME: ともはる
すでに戦いは始まってしまいました。残り日数はすでに40日あまり。
稽古がブルに出来るとも限らないので、飛ばしていきますよ。
この面白い作品を殺さずに、どう魅せるかやってやります!

利賀村に向けて記念すべき一発目の稽古がありました。

金曜日の朝に皆とは別れたので久しぶりって感覚は流石にないけど、カラーズの六人がいないと活気があまりないなっとは感じてしまいますf^_^;) そんな中、淡々と稽古が始まりました。

吉田 稽古アップ後、出来立ての台本と原作を読む。
同じセリフなのにこうも違う世界観が生まれるのかと舌を巻く。

次はラディーの上演台本一人読みに耳を傾け、原作を目で追いながら。
確かにそうやってみると同じだf^_^;)
ト書きや動きが無ければそこまでの変化はない。
グロテスクな作品かもしれないが、かなり面白い印象を受けた。
(個人的な感想ではあるが)

『コーラス・ガール』(チェーホフ作)
どう面白くするのか解らないんだけど、という吉田の考えは杞憂となりました。
アクは強くなり過ぎてるけどね。

戯曲ってのは解釈によって千差万別だなと改めて思いました。
好き嫌いはあるけど、これは挑戦してみたい作品ですね。しっかり創り込んで届けないと。

【追伸】
早速、キューブリックの『フルメタル・ジャケット』を見直す。今回はここから始まる(; ̄O ̄)
 

by ともはる


以下、この日のレスポンス……
★なんだろ
NAME: 全
ギャップかな。真面目すぎる会話を想像をするのだが、どこか空間がねじれてる気がする。
だからおかしみを感じる。物語と浮き立つ空間のギャップが魅力かもしれませんね。

★徹底的に、
NAME: 中山
グロテスクな作品は挑んだことが無いので楽しみです。

★遅くなりましたが
NAME: 忍
「フルメタル・ジャケット」一回目終了! 初めて見ましたが、軍人さんってホンと大変。
どこぞの少年兵ばっかりという、木馬と呼ばれる戦艦に乗った主人公には出せない葛藤というか……
接点なんて、蹂躙・略奪位だと思ってたけど……なんとなくそれじゃ終わらない気がしてきたため、今から台本タイムに入ります。

 

chika_100628-192737.jpg 100628_1648~01.jpg準備万端。
このノートを生かすも殺すも自分次第。

たくさんの情報やダメ。
最初は埋めつくされると思うけど、減らしていく事が目標です。

さてさて明日は立ち稽古風のワークショップ♪
頑張ります!

by ちかさん

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