稽古場で、自宅で読むことで、台本をいじくり倒す。
最初の感想って結構大事な気がするので、取り留めなく書き上げます。
新しい台本を貰った、最初の稽古。
初見、そして初読み合せ。
役を割り振り、通して読む。最初から感情をのせる。
――読後の感想
原典の台詞とは全く違わず、けれどラディー節満載。とってもINGらしい、不思議な手触りがする本。
原典がスターバックスラテなら、ING版は……
エスプレッソショット+ホイップ+モカジャバチッブ+バニラシロップを追加でナツメグ振り掛け。
うん、カスタマイズしまくった感じ。でもベースは同じスターバックスラテだということを忘れないように。
私自身の読みは少し×。感情把握が無く、胡散臭くなってしまった。
――――稽古後、自宅にて
録音機に台本を吹き入れる。自分の役もそれ以外も通して読む。
山崎努の著書「俳優のノート」に書いてあった、台詞覚えのやり方。前回から取り入れてます。
目だけじゃなく、耳からも入れると台詞覚えがちょっぴり早くなる。
彼は一気に入れてたけれど、私は1.5~2枚で切って読みます。その方が聞き直すのに都合が良いので。
――――――読んで発見したこと
「かもめ」の時はほとんど一発録りだったので、今回は噛んだり言い淀んだりで平均3回リテイクしてた。
前回と比べると……
〇どちらの役も終始敬語で会話している
〇私の役の台詞の一部がING版ではコロスに振られている
この二つが読みにくかった要因。
――――――――入浴中にて
録音ボイスを聞きながら台本を読む。繰り返し読み口ずさむ内に気になることが出来たので試してみる。
コロスだけを単独で読んでみる…………婦人だけを読んでみる……………………おお、発見!
――――――――――気付いたこと
コロスだけの台詞でも成立すること。同じく婦人だけの台詞でも成立すること。
ただ、伝える意味が同じでもニュアンスが大分異なる様子。
――――――――――――入浴後
疑問をぶつけるべく演出に電話。「婦人とコロスの台詞はどんな意図で分けてあるの?」
もらった解答。
〇軍隊調に読める箇所をコロスに割り振り
〇婦人がより憐れっぽく不憫そうに見えることを際立たせるため
もらったアドヴァイス。
〇婦人の台詞のみでも成立するよう、感情・演技構築すること
サー・イェッサー。ありがとうございます。
――――――――――――――今後すること
感情把握。喜怒哀楽よりももう少しバリエーションを増やした漢字一文字で分類。
……うん、こんなとこ。
by 中山