昨日の部分を演出助手(伊藤)が女役(近原)に引き継いでいた。
私は婦人(中山)のアクションを少々つけた。
一応、2ページ目は半分を越えたことになる。
そういや、女役の動きの不自然さ(固さ)を指摘した。
あるべき身体、なるべき身体。己の役に合った身体を発見しなさい。
そう発すべき身体。そのココロが宿る身体というものがあるはずです。
それが出来たとき、コトバも自然に出てくるようになります。タマシイの乗った言葉が……。言霊が……。
頑張れ! まさに世阿弥さんですな。
稽古途中、ふと、昨夜浮かんだ妄想を皆に話し始めた。
上演台本とは違った物語の始まり方や終わり方など。
これを話すことで、上演台本の裏テーマ(個人的にはメインテーマ)に触れさせ、各人物の役割について、より考えを深めて欲しかったのである。
そのまま、昨日に引き続き、コロスについてのヒントを出した。若干、重複するが……。
コロスは正義の使者である。正義の死者でも?
客観的事実をそのまま改変せずに感情的に述べることにより、婦人の悲惨さ・無念さが際立つ。
情景としては……
誇張表現する婦人。その後ろで婦人の肩を持ち、激しく怒るコロス達……と言ったところだろう。
観客の目には女が責められて当然くらいに見えねばならない。いかに女を悪に仕立て上げるか。
まあ、裁判などでいうなら、婦人は被害者、女は被告人(加害者)、コロスは検察、と言ったところだ。
伊藤がブログでカフカの作品のようだ、と言及したので、
一応自分としても、つかこうへい「熱海殺人事件」みたいだったりしなくもない、と発言しておいた。
P.S.
近原に衣装を着てもらった。なかなか良かったし、サイズも大丈夫そうで良かった。
演出助手の伊藤氏がTシャツを早速着ていた。
うふふ……。
by 演劇死神