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これは、劇団ING進行形の怒涛の稽古記録である。
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今公演初となる、ロング稽古。
といっても、トモハル氏が居なかったため、15時半~17時の稽古場はほぼ自主練となった。

【昼の部】

婦人(中山)、自主練、己と向き合っている。
コロス(遠藤)、黙々と台本と向き合っている。

昨日通してふと気になった男役の動きを微調整後、
男(伊藤)は演出助手として、女(近原)と向き合っている。
私は、届いた図面と向き合っている。

利賀スタジオ、まじで八角形なんすけど。超幾何学的デザイン。
この素敵空間を生かすも殺すも我々次第、というか特に演出次第。

ありがとう、鈴木忠志! ありがとう、利賀村!!(敬称略)

途中、稽古場にやたらから揚げ臭い見知らぬおっさんが入ってきた。
耳が悪いようだ。どうやら見学したかったようである。
それほど進んでないし、ある意味、各自自主練のようなものだから、面白いもんでもないだろうに……。
椅子だけ出して、放っておいた。

女役に対する主だった駄目出しは、以下である。
「おそらく感情自体間違いではない。しかし君好みの女性に仕上がりつつあるのでは? 感情面は合っていても、役としての身体の在り方・声の音が違ってる。状況に対する反応が明らかにパーシャらしくない」


まあ、こうして昼の部を終え、移動開始。ミスドで腹ごしらえし、次の稽古場へ。

【夜の部】

やっとおとといアバウトにつけた女の台詞に触れることが出来た。
と言っても、稽古終了間際だったため、またアバウトではあったが……。

それでも、少しだけ方向性は明確になったのではないだろうか。

身体は石や地蔵。
感情の移ろいは、まずムッと、その後愚痴り始め、最後は少々しょげるというか拗ねる。

問題は、それをパーシャなりに……というところ。
いや、それ以前に、なぜその身体の状態になるのか考察が必要だ。

近原ファイト。


こうして、長い一日は終わった……かのように思えるが、実はまだ先がある。
再び移動。吉田と伊藤とともに。

【スタ会(という大それたものではないが……)】

池袋、ロッテリアにて。スタッフと会う。
お馴染照明、鎌田敬太氏。久々の音響、森内美帆さん。

早速、台本と、届いた資料を配布し、色々話す。
初めてのことであまりに謎が多すぎて、どーしよーもない。
まあ、臨機応変に乗り切っていきたいですな。
業界最安値のある店情報提供があったのは助かりましたな。


ロッテリアが閉店となり、追い出され、
「電車がなくなる」と先に帰った伊藤氏を追って、吉田と鎌ヶ谷へ。
【夜中というかむしろ朝?】

てらっちょコース。閉店は3時。ぎりぎりでした。

しかし、そのラーメンで死にかけた。
あんなに食べたかったのに、
疲れてたようで、やたら肩が痛く、体調不良。情けない。

右の画像は、店にあったSKE48とやらの誰かのサイン。

眠くなっていく俺だったが、衝撃的なコンテンポラリーダンスをTVで観て一瞬にして覚醒!
途中からの録画だったようで、最初から観れなかったのは残念。
しかしこれは、明らかにコロスのヒントにもなっただろう。
夜中は半寝半起きの状態で観てたトモハル氏ですが、翌日、稽古へ向かう直前にも観てたようです。

演劇死神

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中山:満足気なアイツ:2010/07/10 (Sat)
← アイツの背中

そして……

満足気なサムズアップ →

3・4日前の稽古写真。のっけようとしてる内に時が過ぎてしまったなで、今ここでv

by 中山


近原:今日のゼンキさん:2010/07/12 (Mon)
キャシャーンを意識したらしくオファー待ちだと小耳に挟みました。
タオルを格好よく顔に?纏うゼンキさんですV(^-^)V

休憩中には皆の筋トレに手伝ったりと忙しく……
でも一番大変なのは自分を見てくれてる事なので本当に凄い先生です♪
もっと頑張らなきゃ(>_<)

by ちかさん

午後2時、コロス陣集合。池袋でお買い物。
午後4時すぎ、上野到着。やはりお買い物。
こうして無事、コロスの大まかな衣装の調達完了!

午後5時半頃からガストでドリンクバー。午後7時より稽古が始まった。

新田正樹が今日も現れた。正確には、衣装買い出しの時からいた。
正式に参加してくれるようで頼もしい味方である!!!

コロス達に、買い出した衣装を着てもらう。なかなか、である。

その後、新田氏に見学してもらう中、久々にこれまでのシーンを通す。
ぼろぼろ。途中で止めたくなったけど、すげえ我慢。終わった瞬間、台本を遡りながら一気に駄目出し……というよりむしろ、批評の嵐。

あらゆる面から演技というものについて考察してほしかったため、数人のタイプの違う演出家の演技論を持ち出し、その上で自分の演技論を語った。

酷く乱暴な言い方をすれば……
 

・ある種の身体(型)が出来て初めて言葉を発することが出来る。
(能動的:アクションの問題だと私は考える)

・声とは音だ。感情ではない。相手の音の心地に対応して自分の音を。
台詞をよく聞けとはそういうことだ。
(受動的:リアクションの問題だと私は考える)

・気持ちを作る・成り切るなど、所詮気分の問題であり、役者の一人よがり(気の持ちよう)でしかない。しかし、戯曲分析し、自分の経験と照合して、感情の核を宿す・内面を作るのはOK。
(スタニスラフスキー:情緒的記憶とやら:内面の問題と私は考える)

得手・不得手あるだろうが、これ全部やって(意識して)くれなきゃ困るって感じ。あーあ。

結局、その先に進みたかったが、今日は復習・調整で終わった。あーあ。

まあ、こういう日もあるか……。

P.S.
池袋。さくらや跡地。ドンキになるらすぃ~

演劇死神

長い間お世話になっているICレコーダーのボタンの反応が鈍く、
大分電池の減りが明らかに速くなりましたp(´⌒`q)
おかげで稽古前に電池切れになってしまうという事態に。
(買った単4電池で復活)

使い始めてからかれこれ二年以上経ち、記録を残してくれているパートナー。
寿命が来るまでしっかり大切に使い続けようと、
日々の稽古の記録を聞きながら思いました。

本番まで一ヶ月切り7月中旬に差し掛かりました。
しばらくは梅雨空が続くみたいで夏の暑さはオフに入ったみたいです(>_<)

ちかさん
 

新田正樹が現れた。
彼は遠藤忍と同じく、常連客演である。元気そうで何より!

トモハルが稽古終了間際まで来れず、遠藤が一人台本と向き合っていた。
たまに、マサキ氏と話していた。

助手の伊藤もコロスでもあるので、そんな二人にちょっかいを出しに行ってた。
とは言え、今日も彼は、演出助手として女役に色々指導。本当に助かっている。
しかし、近原自身の自主練習もなかなか悪くない。毎日、少しずつ、良くなってきてる気がする。

こうして私は、婦人役と向き合う機会を与えられ、相変わらず所作を少しずつ……。
メディアっぽさもあるが、実はイアソンっぽさもあるなぁ。そう感じるような部分があった。実に面白い。

これまでヒロインをやってきた中山だが、毎回毎回、ハードルは上がっていく。
己のベストを常に更新してほしい。他人でなく、己こそ、最大の壁である。
女の団員が一人しか居ないからずっとヒロインを与えてきたわけではない。
どんだけの化け物になれるか、試してみなさい。

さて、稽古終了間際、先ほど婦人につけていた場面を、女を合流させて合わせた。
女の動きのニュアンスを一瞬で伝え、少々動いてもらった。
私の狙いが、演者(近原)と助手(伊藤)に伝わったようで嬉しかった。
実際にそれを体現するのは難しいだろうが、是非とも挑戦してほしい。

台本は現在どの辺かと言うと……
コロスに触れられてないのは歯がゆいが、主に婦人の台詞が多いので、それだけで言ったらもうすぐ3枚目の半分くらい。そう、2枚目は突入している。まあ、コロスの動きなどで大きく変動する場合もあるから、油断は出来ないけれど……。

P.S.
演出助手は、器用であればあるほど良い。
まあ、どんな役割を担うかによるが……
代役するなら特に、身体が素直で反射が良く、臨機応変に対応出来なければならない。また、動きを本役に引き継いだりするときには、自分がやっていた動きに対して分析でき、説明責任が取れねばならない。演出の意図を認識し、過不足なく(不足しても駄目だし、余計なものあっても駄目)反映させねばならない。不可解な点があればすぐさま報告・連絡・相談できねばならない。
他にも色々ある。頭良くないと出来ないし、身体も良くないと出来ない。
とにかく、何事にも自覚的でなければ務まらない。
これまで、度々、劇団で主役をやり、また、立派に名脇役もやったという実績がなければ任命しなかった。

願わくば、ING純粋培養である伊藤氏が、これまでやってきた全ての技術や知識をフル動員して、近原を化け物に仕立て上げてほしいものである。また、吉田氏には、常連客演に、更なるING魂を!!!

rady.jpgとにかく、今ある我々の力を出し切らねばこれまでやってきた意味はない。
妥協をするな。隙を作るな。甘えるな。慢心するな。
自分を裏切るな。他人を裏切るな。
弱い心なら強くすればいい。弱い身体なら鍛えればいい。
足手まといが嫌なら向上しようと努力すればいい。

人事尽くして天命を待つ……この言葉を胸に秘め……

演劇死神

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