鈴木忠志演出「シラノ・ド・ベルジュラック」観劇後、そのまま稽古場へ。
欠席:遠藤(コロス役)・伊藤(男役&演出助手)
各自、自主復習の時間を取り、その後、前日つけたコロスの動きを、婦人と女を交えて調整。
結局、新シーンに着手できず。いい加減、突入せねばなるまい。本番は刻一刻と迫ってきている。
【女】
例の石のシーン。身体性についてはだいぶいい。
しかしそれに見合った音がついてきていなかった。
ムッとかブスッとしてるときに、ずるずる悲しんでる感じは必要ない。
ほれ、写真の顔見ると、明らかにやられすぎ。
口立てのとき、私はこんな表情してましたかね?
兎にも角にも、なぜ石である必要があるのか、正当化しっかり。
あとはまあ、キャラクターの質感(タイプ)が
“粘土”というより“大量の水を含んだ泥”のように見えたのがまずかった。
【婦人】
婦人としての間の正当化が出来てなかったのは詰めが甘いとしか言いようがない。
また、コロスの台詞部分で婦人が何もしていないように見えたのがいただけない。たとえ見えなくとも、内面の動きはあるはず。
【コロス】
音が軽いのが大問題。かなり良い部分もあるのだが、全体的にブレがある。
感情を把握しても、立場や状況を把握してなければ結局大きく外れる場合もあることを肝に銘じなさい。
P.S.
アニマル・マテリアル・タイプなど、それとなく見出し始めたほうが良い。
女役で少し触れたが、これはコロス含め、どの役にも言えることである。
演劇死神